Feb.2026
![]()

そもそもこんなところでサティろうとするのがどうかしている。
実際のロケ場所をGoogleマップで検索すると、川面の写っている画像がなかったので、これは1kmほど下流の橋から見下ろした四万十川江川崎付近の様子である。おおよそ現場もこんな感じであった。

サティの後方に写っている高架の国道から見下ろせばGoogleマップ画像のように河原は一望できる。その上、現場の河原には沈下橋が渡っていた。もっともボクらもその沈下橋に下りる道路をつたって河原に下りたのだった。
サティるつもりで下りたわけではない。この日はお昼を食べ損なっていた。…と言うのも中村の市街を出るときに、お昼はコンビニで買えばいいくらいに思ってお菓子しか買わずに四万十川沿いを走り始めた。午前中、いくつかの沈下橋を観光し、川と菜の花を背景にサティり、それからボクは1時間半ほど水彩で風景写生をした。午後1時半頃になってようやく撤収したがコンビニはおろかそもそもお店がない(当時)。ようやく江川崎のスーパーで太巻きとお茶を買えたので、お弁当をつかわせてもらおうと河原に下りたのである。お腹がくちくなると欲が出て再び四万十川サティを撮りたくなった。もちろんここは見晴らしがよすぎるからと、さとみはむずかったがボクの熱意に負けて脱ぎ始めた。
ボクたちの撮影は早いがそれでもデータを見ると脱ぎ終えたときのショットが15時0分10秒、最後のシャッターを切ったのが5分58秒だったので、およそ6分間サティはこの河原で裸だったことになる。いつものように完璧なチームワークで無事撮影を終えた…と思っていた。
これに気づいたのは半年ほどして、現像したときのことである。
沈下橋を背景に撮った30枚ほどの写真の最後の5枚に県道から下りてくる車が写っていた。このあとボクは画角を180度変えるためにサティを挟んで沈下橋側に回り込んで行ったので全く気付かなんかった。そして2分後、サティは慌てて石の陰に身を隠すことになる。

沈下橋を地元の軽トラが渡って行ったからだ。このときボクは撮影位置を沈下橋に下りる道が見通せる場所に移動していたので軽トラの接近に気づいてサティを伏せさせて沈下橋を撮っている風を装った。
だが撮影中に下りてきたSUVもこうして沈下橋を渡ったはずである。 さすがに裸の女に気づいたはずだが何の騒ぎにもならなかった。だからこれが撮影事故だったのかどうかも定かではない。