この入り江は大沼公園線という周回道路からほんの10Mほどの場所です。50M先の次の入り江にはキャンプ場があって大勢の観光客でにぎわっていました。
ボクはこういう場所を見つける天才ではないかと思うのです。ボクたちはこの場所で2時間ほども過ごしましたが、真夏の観光シーズンにもかかわらず、その間一人もこの入り江に入って来た人はいなかったのです。車の音に気をつけていればサティるのも余裕でした。
それでもサティるのにかかる時間はほんの10分ほど。では2時間も何をしていたのかと申しますと…
ボクは駒ケ岳をスケッチしていたのです。
ボクが写生するのを待つ間、サティはたいてい本を読んでいます。放っておくと際限なく読書を続けます。このときの道南の旅には6冊の文庫本を持って行きましたが、途中で読み切ってしまって札幌で買い足していました。