リニューアルのわけ

訳アリです。

先日サティが夏風邪をひいて寝込んだ土曜日。買い物を仰せつかったボクは、勇躍ママチャリを引いて通りの向こうの大きなスーパーに行きました。アタックゼロとか不織布の流し用袋とか持ち前の鋭い探索眼で誰にも聞かずその売り場を発見しました。そして本だし、みりん、食パンなど食品のフロアを無難にクリアしていよいよ生鮮食品売り場に突入しました。渡されたメモにはキャベツ、玉ねぎ、そして「今夜食べたいもの」と書いてあります。ふと大きな発泡スチロールにどっさり入ったサンマに目が留まりました。しかも「訳アリ」と書かれた札の赤い文字は110円!ぴかぴか光って隣の正規品265円と比べても遜色ありません。客が次々とビニール袋に入れていきます。
「ごっくん」
思わず喉をならし、ボクも負けじと5尾を袋に入れました。正規品2尾の値段です。なんとあっぱれ見事な買い物でしょう。どうだとばかり鼻を膨らませて威風堂々家に凱旋したところで、妻が寝込んでいることを思い出しました。「今夜食べたいもの」とは行間に「出来合い買ってきてがまんしてね」…という意味が隠れていました。

「訳アリ」のわけとは店が前日に解凍しすぎた冷凍サンマだったわけで、今晩、焼いて家族で食べてしまう客たちにとっては大人気だったのです。二人でその日が賞味期限のサンマを食べきれるわけもありません。結局、サティはふらふらとベッドから起き上がり、サンマをさばいて1尾を塩焼きでボクに食べさせ、残りを佃煮にしてまたばったりと寝てとうとう日曜も起きられませんでした。しおしおのぱー。

さて、リニューアルの方の訳です。

野外のサティ画は現場が緊迫しているため、露出や構図をじっくり考えている暇がありません。脱ぎ終わったら機関銃のように連写して「ハイ!撤収」というのが常です。従ってアルバム作りには現場での設定不足を補うレタッチ作業が必須となります。ここで問題になるのがシエナのスキルです。次々と新作ストックは溜まる、大量の無断転載には悩まされる、その上に三度にわたるサーバー移転の影響で、遅々としてアルバム作りが進まないうちにシエナのレタッチ技術は日進月歩していくわけです。そうなると、以前にレタッチした作品がどうしても自分で納得行かなくなってきてしまうのです。

現在準備中の「コッタロ湿原」は今回で3度目のレタッチとなりますが、前回2022年に収録した画像のサンプルがこちら↓

今回2025年版がこちら↓

明らかに新たなレタッチによって、撮影当日の朝の様子がより正確に再現されています。ボクは画像修正にAIはほとんど使わないので1枚のレタッチには早くても20分くらいかかってしまいます。

いかがでしょうか。みなさん、La-shinはホントに完成するのだろうかと不安になられたことでしょう。ボクもです(笑)

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